【ニュージーランド居住権が緩和】注目したい4つの変更点

Kia Ora! ニュージーランド政府認可移民アドバイザーのYukiです。(Fully Licensed Immigration Adviser)

2026年8月下旬、ニュージーランドの技能移民部門(SMC:Skilled Migrant Category)のビザ制度が大きく改定されました。これまでの制度と比べて申請ルートや選択肢が増え、永住権を目指す多くの方にとって新たなチャンスが生まれています。

今回の変更は多岐にわたりますが、「結局、自分に関係があるのはどこ?」と思われる方も多いはずです。そこで本記事では、今回のSMC改正における特に注目したい4つの重要な変更点を分かりやすく解説します。

① 学士号がなくてもチャンスが広がった

これまでのSMCといえば、「大学卒業(学士号以上)の学位がないと永住権申請は難しい」というイメージが強くありました。

しかし、今回の改定により、「①技能就労経験パスウェイ(Skilled Work Experience pathway)」や「②技能・技術職パスウェイ(Trades and Technician pathway)」といった新しい申請ルートが導入されました。

これにより、学士号を持っていない方であっても、専門学校卒や高専卒、実務で長年のキャリアを積んできた方に永住権への道が開かれました。

① 技能就労経験パスウェイ:大学などの学位がなくても、通算5年の関連実務経験を満たせば申請できるルートです。

このうち、最大3年分は日本など海外での実務経験も活用できます。残りの2年はNZ国内で規定の給与(SMC賃金基準の1.1倍以上)を満たすことが条件です。

※注意点として

・「Amber List(アンバー/黄色)」に該当する職業の場合、5年間の職歴はすべてNZ国内で積む必要があること、規定の給与も少し上がります。

・「Red List(レッド/赤)」に該当する職業の場合は、このパスウェイを利用して申請することはできません。

二つのリストにはホスピタリティ系、ITサポート系、美容系など、合計20職種が含まれます。

② 技能・技術職パスウェイ:整備士や建築関連などの特定技術職(Trades/Technician)を対象としたルートです。該当職業にて(100種以上あり)、資格を保持し、合計4年間の職歴が必要です。

このうち、最大2年半は海外での職歴を活用することが可能です。残りの1年半はNZ国内での職歴であることに加え、規定の給与水準を満たしている必要があります。

② NZで必要な職歴の期間が短縮

従来の制度では、ポイントを満たすためにニュージーランド国内で約3年の就労経験を積まなければならないケースが多々ありました。

今回の改定では、ポイントベース・パスウェイを目指す場合、学位や資格登録のポイントと組み合わせることで、NZでの職歴は0年〜1年6ヶ月程度で必要ポイント(合計6ポイント)に達する設計となりました。例えば、NZ政府に認められた学士号を持っている場合、NZで必要な就労経験が3年→1年6ヶ月と半分に短縮されたことなどは、かなり大きな改善点と言えます。

③ 海外の職歴を活用できるようになった

これまでは、ニュージーランドに来てからの職歴しか永住権の評価に使えませんでした。今回の改定で、日本在住者や渡航直後の方に特にメリットがあるのが「海外職歴の活用」です。

上記で挙げた①技能就労経験パスウェイでは、過去10年以内に海外(日本など)で積んだ「直接関連する職歴」を最大3年間分としてカウントできるようになりました。日本で実績を積んできた方なら、NZに渡航して基準以上の給与で2年間働き、合計5年の要件を満たせる可能性があります。

②技能・技術職パスウェイでも、2年半まで海外での職歴を活用可能です。日本でのキャリアを、永住権獲得への強力な武器にできるのは大きな追い風です。

④ NZ留学でポイント面のメリット

これからニュージーランドへ留学を考えている方や、現在就学中の方にとっても、今回の改定は追い風です。現在のポイントベース・パスウェイでは、NZの学校で取得した資格(レベル7の学士号やレベル9の修士号など)に対して直接ポイントが付与されます。

  • 「NZで学ぶ」

  • 「認定資格を取得(4〜6ポイント獲得)」

  • 「卒業生ビザ等で就労し、NZ職歴ポイントを追加(0〜2ポイント)」

  • 「合計6ポイントで永住権申請」

という一連の流れが非常にシンプルになりました。特に、NZの修士号を取得すれば学歴だけで6ポイントを満たせるケースもあり、卒業後に必要なNZ職歴期間を大幅に短縮しながらスムーズに永住権へとステップアップする道ができました。

今回の変更で特に注目したいのはこんな方

今回のSMC改定により、以下のような状況にある方にとっては永住権へのハードルが大きく下がった、あるいは道筋が明確になったと言えます。

  • 学士号(大学卒業)はないけれど、日本や海外で長年の実務経験がある方

  • 日本で専門卒+ある程度キャリアを積んでいる方

  • すでにNZで働いているが、これまでのポイント制ではあと一歩届かなかった方

  • NZ留学を経て、卒業後に現地就職・永住権を目指したい方

「じゃあ、自分の場合はどうなんだろう?」と思った方へ

ここまでお読みいただき、「自分にもチャンスがあるかもしれない」と感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

新しくなったSMCは選択肢が増えた反面、複数の要素を精密に組み合わせて、自分に最も合った最も合ったパスウェイを判断する必要があります。

これには年齢・学歴・海外とNZでの職歴・職種のANZSCOスキルレベル・賃金基準(時給)・準備できる書類などの総合的判断が含まれます。そのため、「この条件なら絶対に申請できる」と単純に判断できるものではありません。

==================================

現在のあなたの状況でどの永住権ルートが狙えるのか、これからどのようなステップを踏めば良いのか。一人ひとりのバックグラウンドに合わせて最適なロードマップを整理・分析する「永住権ルート個別分析」を提供しています。

ご対応は、チームスタッフではなく、政府認可のライセンスを持った移民アドバイザーが直接行なっております。ご自身の可能性を確認したい方は、ぜひお気軽にご相談ください。

Next
Next

New Zealand Residence Updates: 4 Key Changes You Need to Know